そーせいグループ 1961円 +129円
日経平均株価ベリタス
・投資テーマを斬る バイオ企業の評価、新薬候補の価値で 製薬大手との提携条件がヒント
バイオテクノロジーを活用して画期的な新薬開発に挑むバイオスタートアップ。
販売までに10年以上の時間を要し、成功確率は数パーセントとされる「ハイリスク・ハイリターン」の世界。
日本では資金調達の難しさなど背景に「本場」の米国に比べて存在感は小さかった。
しかし最近、世界の製薬大手との提携や、海外投資家から出資を受ける事例が相次ぐなど関心は高まりつつある。
そーせいグループ <4565> [終値1833円]2021年11月、統合失調症治療薬候補に関して
米ニューロクライン・バイオサイエンシズと提携、契約一時金1億ドル(114億円)、
開発・販売マイルストーンとして最大26億ドル受け取る権利を持つ。
さらに将来にお製品売上高に対して一桁後半から10%台半ばの範囲でロイヤルティーを受け取る。
このほか糖尿病と肥満症の治療薬に関する研究成果を米ファイザーに導出。
カイオム・バイオサイエンス <4583> [終値149円]肝細胞癌の治療薬を開発する。
肝細胞癌治療薬の世界市場は20年の20億ドルから27年に73億ドルに伸びる見通し。
美女平在彦CFO
「がん細胞に発言するDLK1分子を捉える抗がん剤はまだ世界では開発されておらず、画期的な薬となることが期待できる」。
一方現在は治験の初期段階で、薬の有用性が見えるまで「獲得シェアなどを示すのは時期尚早」とする。