年間で18%上昇
- 2019年12月31日
- 株式投資・経済ニュース全般, 株・投資ニュース情報, ニュース
2019年12月31日(火)大晦日 晴れ
・2019年は世界的な利下げを追い風にあらゆる資産の価格が上昇した。
日経平均株価は30日、年末終値として1990年以来、29年ぶりの高値を付け、世界の株式時価総額は86兆ドル(約9400兆円)と過去最大に膨らむ。
株高時に値下がりする傾向がある債券や金も値下がりした。
米中貿易交渉の進展や成長再加速を先取りする形で進むカネ余り相場は危うさもはらむ。
・世界の株式時価総額は1年で17兆ドル(約1860兆円)増加し、記録をさかのぼれる01年以降で最大の伸びになった。
主要48カ国・地域で株価が上昇。米ダウ工業株30種平均や欧州、ブラジルの主要指数が相次ぎ最高値を更新した。
債券市場では各国で国債や社債が値上がり(利回りは低下)した。
超低金利で運用難に陥ったマネーは高リスクで比較的金利が高い低格付け債(ハイイールド債)に流入し、
主要指数は9%高と3年ぶりの値上がり率となった。
世界の不動産投資信託(REIT)を対象とする主要指数の値上がり率も19%に達した。
・市場の実体経済のギャップを象徴するのが高止まりする金価格。
ニューヨーク先物価格の年間上昇率は2割と9年ぶりの高水準を記録。
金は通常、株式や通貨などへの不信感が高まると買われる傾向がある。
「金融市場の動揺に備える保険として金を手放しにくい状況が続く」という。
・三菱UFJFG <8306> [終値593.2円]2019年4-12月期の連結決算で2074億円の特別損失を計上。
4月末に買収したインドネシア中堅銀行バンクダナモンの株価が下落し、減損処理が必要になった。
・2019年の日経平均株価は年間で18%上昇し、東証1部の時価総額は655超円となった。
株高をけん引したのは次世代通信規格「5G」の関連銘柄だった。
世界的なESG(環境・社会・企業統治)の潮流も大きなテーマで、統治改革が進んだ企業が評価された半面、
不祥事を起こした企業には厳しい目も向けられた。
株価の一段高には19年の出遅れ業種の挽回がカギになりそうだ。
・2019年相場はハイテク株がけん引した。
時価総額の増加が大きい銘柄
1位アドバンテスト <6857> [終値6160円]時価総額1兆2293億円(年間増減率174.5%)
2位エムスリー <2413> [終値3305円]2兆2425億円(134.8%)
3位武田薬品 <4502> [終値4332円]6兆8287億円(131.9%)
4位日立ハイテクノロジーズ <8036> [終値7740円]1兆660億円(124.0%)
5位第一三共 <4568> [終値7228円]5兆1247億円(105.9%)
時価総額の減少が大きい銘柄
1位かんぽ生命 <7181> [終値1862円]1兆475億円(▲31.5%)
2位日産自 <7201> [終値636.1円]2兆6847億円(▲27.7%)
3位ファミリーマート <8028> [終値2625円]1兆3304億円(▲24.5%)
4位関西電力 <9503> [終値1264.5円]1兆1870億円(▲23.4%)
5位電通 <4324> [終値3775円]1兆887億円(▲23.0%)
・2019年の国内新車販売は3年ぶりに前年割れ。
10月の消費増税の影響で秋以降に勢いが失速。
自動車税減税などの激変緩和措置が取られたが、補いきれず。
カーシェアリングの拡大など自動車販売には逆風となる構造変化も進んでおり、来年以降も新車販売は難しい環境が続きそう。
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・東京株式市場は30日、令和元年最後の取引「大納会」を終えた。
年末の株価としては29年ぶりの高さとなった。年間最安値は「大発会」の1月4日。
大納会の式典には狂言師の野村萬斎氏がゲストとして登場。
「地球上がワンチームになる共生社会を目指せるように、五穀豊穣を祈りたい」と語った。
・商工リサーチ情報部、2019年を席巻したタピオカブームが、景気見通しに思わぬ不安を投げかけていると。
タピオカがブームになるのは今回が3回目で、これまでいずれも不況の前後。
折しも直近のブームが終焉の兆しを見せているなか、景気の停滞懸念が強まっている。
タピオカは不況を知らせる「炭鉱のカナリア」なのか。
第1次ブームは、バブル崩壊直後の1991年ごろ。
第2次ブームはリーマン・ショックの2008年頃だった。
「因果関係は不明」ながら、いずれも不況に前後している。
500円程度で売られることが多いタピオカドリンクの原価は数10円程度。
こうしたものに喜んでお金を出せるのは「バブル期の消費行動を思わせる」とも。
タピオカ入りのミルクティーは「バブルティー」との別名もある。
日本経済はジンクスを打ち破れるか。
・2020年の国際金融市場で最も注目されるイベントは米国の大統領選。
市場では「トランプ米大統領が勝っても負けてもリスク」と言われ、対抗馬となる民主党候補者指名争いも見通せない。
1980年以降の米ダウ工業株30種平均の年間騰落率を見ると、大統領選の前年の平均値は15.6%上昇。
これに対して大統領選があった年の平均値は3.7%上昇にとどまる。
日経平均株価に至っては、大統領選前年は9.5%の上昇に対して、大統領選の年は0.2%の下落となっている。
・子年の過去8回の日経平均株価は6勝2敗。平均年間騰落率は42.8%上昇と十二支では最も高い。
ただ前回の2008年はリーマン・ショックの直撃を受け、過去最悪の42.1%下落も、それがあっても過去8回では42.8%上昇。
・三菱UFJFG <8306> [終値593.2円]など国内大手5行は30日、来年1月に適用する住宅ローン金利発表。
主力の10年最優遇金利をみずほ銀行 <8411> [終値168.3円]0.85%、りそな銀行 <8308> [終値479.0円]0.755%、
三井住友銀行 <8316> [終値4038円]1.10%で、それぞれ前月比で0.05%上げる。
三井住友信託銀行 <8309> [終値4337円]0.75%、三菱UFJ銀行は0.79%で据え置く。
※記事の後ろの記号は、◎(好材料大)〇(好材料)▲(悪材料)×(悪材料大)など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。
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(今日の一言)
30日の海外NY株式市場は、下落して終了。
期末を控えて、運用成績を意識した機関投資家の一部が高値圏にある銘柄を中心に利益確定目的の売りを出した。
今夜(31日)の米株市場は通常取引で、2019年が終了し、元日は休場。
1月2日(木)3日(金)と東京市場のお休み中にあと3営業日取引があります。
アップル(+0.59%)グーグル(-1.17%)フェイスブック(-1.77%)アリババ(-1.19%)エヌビディア(-1.92%)
ネットフリックス(-1.76%)アマゾン・ドット・コム(-1.23%)バイオジェン(-1.36%)バークシャー(-0.17%)
ラッセル2000(-0.29%)HTG(ハイイールドファンド)(-0.07%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約61.2億株、過去20日間平均68.9約億株を下回る。
ようやく市場関係者が株式市場に戻ってきたところでしょうか。
クリスマス・ラリー(年末の5日間と年始の2日間の7日間計)の起点(23日)は、ダウは2万8551.53ドル、S&Pは3224.01ポイント。
2020年1/3の終値が、この値を上回るか、下回るかで、2020年の米国株式市場の年間騰落の傾向が決まるとも・・・
あと3日残す30日時点では、ダウはマイナス89.39ドル、S&Pは2.72ポイント下落。
欧州株式市場の主要3指数は反落。
年末の利益確定の売りに押されたと。
ギリシャ(アテネ総合)株価指数(-0.30%)、イタリア(MIB)株価指数(-1.06%)と下落。
大納会30日の東京株式市場で日経平均(-0.76%)は2日続落。
東証株価指数(TOPIX)(-0.68%)は3日ぶり反落。
東証マザーズ(-1.12%)は5日ぶり反落、日経ジャスダック平均(+0.38%)は5日続伸、東証2部(+0.13%)は3日続伸で終了。
東証1部出来高は7億9662万株、売買代金は1兆4338億円。
東証1部騰落数は値上がり542(25%)銘柄、値下がり1,541(71%)銘柄、変わらず78(3%)銘柄に。
業種別ランキングでは1業種上昇、32業種下落に。
値上がり上位は、鉱業。
値下がり上位は、金属製品、電気・ガス業、建設業、食料品、ガラス土石製品、倉庫運輸関連、石油石炭製品、機械、・・・
東証1部値上がり上位は、パイプドHD <3919> [現在2419円 +401円]日本電子材料 <6855> [現在1047円 +99円]
パルコ <8251> [現在1845円 +167円]アグロ カネショウ <4955> [現在1668円 +132円]
値下がり上位は、アダストリア <3685> [現在2489円 -180円]JBR <2453> [現在1133円 -65円]
プロネクサス <7893> [現在1285円 -67円]帝国繊維 <3302> [現在2363円 -121円]
三菱UFJ <8306> [現在593.2円 -4.5円]みずほ <8411> [現在168.3円 -0.7円]三井住友 <8316> [現在4038円 -27円]
野村 <8604> [現在563.4円 +1.2円]大和 <8601> [現在553.0円 -4.6円]ソフトバンクグループ <9984> [現在4756円 -14円]
1日しか営業日がありませんが、週間ベースでは、日経平均株価は0.8%安、東証株価指数(TOPIX)0.7%安、ともに2週ぶりの反落。
東証マザーズ指数は1.1%安、2週ぶり反落、日経ジャスダック平均は0.4%高、13週続伸(累計13.5%上昇)、
東証2部指数は0.1%高、2週ぶり反発で終了。
12月月間ベースでは、日経平均株価は1.6%高、4カ月続伸(累計14.3%上昇)東証株価指数(TOPIX)1.3%高、(13.9同%上昇)。
東証マザーズ指数は1.9%安、2カ月ブル反落、日経ジャスダック平均は4.7%高、4カ月続伸(同29.3%上昇)、
東証2部指数は0.5%高、4カ月続伸(同2.1%上昇)。
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